第5話

これくらいが普通

ミオとの距離が近い。そう指摘したはずなのに、離れられるとそれはそれで困る。

【1コマ】放課後の講義棟の廊下。スマートフォンを見ながら歩くハルを、ミオが後ろから追いかける。ミオ「ハル、待って」ハル「ん?」/【2コマ】ミオがハルのすぐ隣に立ち、二人でスマートフォンを覗き込む。ミオ「さっき出た課題、もう確認した?」ハル「まだ。これから見る」/【3コマ】ミオが画面を指差す。ミオ「ここ。提出するファイル、いつもと違うんだって」/【4コマ】近さを意識して頬を赤らめるハル/【5コマ】ハルの視点。ミオが至近距離から顔を覗き込み、上目遣いで見つめている。ハル「……近くない?」ミオ「画面が?」ハル「いや。なんでもない」
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セリフの書き起こし
  1. 1【1コマ】放課後の講義棟の廊下。スマートフォンを見ながら歩くハルを、ミオが後ろから追いかける。ミオ「ハル、待って」ハル「ん?」/【2コマ】ミオがハルのすぐ隣に立ち、二人でスマートフォンを覗き込む。ミオ「さっき出た課題、もう確認した?」ハル「まだ。これから見る」/【3コマ】ミオが画面を指差す。ミオ「ここ。提出するファイル、いつもと違うんだって」/【4コマ】近さを意識して頬を赤らめるハル/【5コマ】ハルの視点。ミオが至近距離から顔を覗き込み、上目遣いで見つめている。ハル「……近くない?」ミオ「画面が?」ハル「いや。なんでもない」
  2. 2【1コマ】廊下を歩きながら、ミオがスマートフォンを指して説明する。ミオ「それで、ここの形式を変えてから提出するの」ハル「うん」/【2コマ】ミオはハルのそばで説明を続ける。ミオ「そのまま出すと開けないかもしれないから」/【3コマ】ミオを見つめて上の空になっているハル。ハル「うん」/【4コマ】ミオがハルを見上げる。ミオ「……ハル、聞いてる?」ハル「聞いてる」/【5コマ】ミオ「じゃあ、何を変えるの?」ハル「距離」ミオ「距離?」。言い間違えたハルが固まる
  3. 3【1コマ】ミオがハルを見上げる。ミオ「私、そんなに近い?」ハル「わりと」/【2コマ】ミオが半歩だけ後ろへ下がり、二人の間に不自然な空間ができる。セリフなし/【3コマ】離れた位置からミオ「……これくらい?」ハル「それは遠い」/【4コマ】ミオが真剣に考える。ミオ「難しいなあ」/【5コマ】ミオがいつもの近い位置へ戻る。ハル「ほかの人と話すときも、こんな感じなの?」ミオ「ううん」。ハルがわずかに期待した顔になる/【6コマ】ミオがハルを見上げ、やわらかく笑う。ミオ「ハルとは、いつの間にかこれくらいが普通になってた」
  4. 4【1コマ】ミオが少し不安そうにハルを見上げる。ミオ「……嫌だった?」ハル「いや。全然」/【2コマ】ミオが安心して笑う。ミオ「そっか」/【3コマ】ミオがいつもの距離へ戻る。ミオ「じゃあ、このままでいいね」ハル「……うん」/【4コマ】夕日に照らされ、嬉しそうに笑うミオ。セリフなし/【5コマ】二人が肩の触れそうな距離で並び、夕暮れの校舎を歩いていく。ミオ「あ、課題は今日中にやってね」ハル「急に現実へ戻すなよ」ミオ「明日、一緒に確認してあげるから」