カフェで働く姿を思い浮かべながら、給与明細と電卓を前に自分のバイト代が平均より多いか少ないかを確かめている大学生

大学生のバイト平均はいくら?月収・時給・週何回を統計から解説

「みんないくら稼いでいるのか」を調べると、4万円台と8万円台の両方が出てきます。どちらも間違っていません。調査の対象と、何を平均したかが違うだけです。まず数字を並べて、そのうえで読み方を確かめます。

平均が4万円台と8万円台の両方出てくる理由

「大学生 バイト 平均」で調べると、4万円台という数字と8万円台という数字が両方出てきます。どちらかが間違っているわけではありません。調査の対象と、何を平均したかが違います。

主な調査は3つあり、性格がそれぞれ違います。

調査実施主体対象
学生生活実態調査全国大学生協連大学生協のある大学の学部生
学生生活調査日本学生支援機構(JASSO)全国から抽出した学生
求人サイトの調査民間企業Webモニターに登録している学生

数字を見る前に、その数字が誰を数えたものかを確かめてください。 以下、出典を付けて並べます。

平均月収|自宅生46,377円、下宿生37,620円

全国大学生協連の第61回学生生活実態調査(2025年10〜11月実施、30大学生協・13,277人回答)では、アルバイト収入の月額平均は次のとおりでした。

アルバイト収入(月額)収入総額(月額)収入に占める割合
自宅生46,377円72,648円63.8%
下宿生37,620円138,070円27.2%

下宿生のほうが低いのが、直感に反するところだと思います。仕送りが無い分たくさん働いているように思えますが、統計上は逆です。

自宅生と下宿生のバイト収入と収入総額を比べた図。バイト収入は下宿生のほうが少ないが、収入総額は下宿生のほうが多い

理由は収入総額のほうを見ると分かります。下宿生は仕送りを含めた総額が自宅生の約1.9倍あり、アルバイト以外の収入で生活を組んでいる割合が高い。加えて、家事と通学に使う時間が自宅生より長いため、働ける時間そのものが短くなります。

リナ

一人暮らしの子ほど稼いでるイメージあるけど、実際は逆なんだよね。

家のこと全部自分でやってると、シフトに入れる日がそもそも減るから。

同じ調査で、**現在アルバイトをしている学生の割合は77.4%**でした。5人に4人は働いている一方、2割強は働いていません。

年間で見ると507,700円

日本学生支援機構(JASSO)の令和6年度学生生活調査(2026年3月公表)では、大学昼間部の学生の年間アルバイト収入は507,700円でした。収入全体に占める割合は25%です。

12で割ると月あたり約42,300円になり、大学生協連の数字とおおむね同じ水準に収まります。

年額で見る利点は、夏休みと学期中の差がならされることです。 月額の平均は、調査した月がどの時期かで動きます。上の生協連の調査は10〜11月(学期中)の数字なので、長期休暇に稼ぐ人の分はここには乗っていません。

平均時給|住んでいる地域で1段違う

求人サイトのタウンワークマガジンの調査(2026年3月、現役大学生約1,766人)では、時給の最多層は次のとおりでした。

地域最も多い時給の層
三大都市圏1,200円〜1,300円未満
その他の地域1,000円〜1,100円未満

時給の話で最も重要なのは、最低賃金が毎年上がっていることです。 2025年度の地域別最低賃金は全国加重平均で1,121円となり、全47都道府県が1,000円を超えました。引き上げ幅は過去最大です。

つまり、数年前の記事に載っている「大学生の平均時給」は、そのままでは使えません。 時給を調べるときは、必ず更新日を確認してください。

週何回・何時間働いているか

同じタウンワークマガジンの調査では、週の勤務日数は次の分布でした。

週の日数割合
週3日33.1%
週2日28.6%
週4日14.1%

1回あたりのシフトは、平日が3〜5時間(最多は4時間)、休日が4〜6時間程度です。

全国大学生協連の調査では、週あたりの労働時間は約12時間で、横ばいに推移しています。週3日・1日4時間で計算するとちょうど12時間になり、2つの調査は整合しています。

ユウタ

週3・1日4時間って、思ってたより少なくない?

もっと入れてる奴、周りにいっぱいいるけど。

ミオ

それ、たぶん3・4年生じゃない?

学年で全然違うよ。

1・2年は必修が詰まってて、そもそも入れないから。

学年で数字が変わる

タウンワークマガジンの調査では、月収の最多層に学年差が出ています。

学年月収の最多層
1・2年生5万円台
3・4年生8万円台

同じ「大学生の平均」でも、1年生と4年生では見ている世界が違います。 低学年は必修と語学が週の前半に固まっていて、そもそもシフトに入れる時間が少ない。学年が上がるほど授業が減り、働ける時間が増えます。

冒頭で「4万円台と8万円台が両方出てくる」と書いたのは、主にこの差です。

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平均を見るときの3つの注意点

1. 「働いている人だけの平均」か「全学生の平均」かで数字が変わる

アルバイトをしている学生は77.4%で、2割強は働いていません。働いていない人を含めて割れば平均は下がります。数字を比べるときは、分母を確認してください。

2. 調査した時期で変わる

学期中に取った調査と、長期休暇を含む年額では、同じ実態でも別の数字になります。上で年額と月額を両方載せたのはこのためです。

3. 平均は「自分がいくら必要か」を教えてくれない

これが最も大きい注意点です。家賃があるかどうか、仕送りがあるかどうか、奨学金を借りているかどうか、学部が忙しいかどうかで、必要な金額は人によって数倍違います。

平均より少ないから増やす、という決め方をすると、必要のない時間まで売ることになります。逆に平均より多いから安心、というのも根拠になりません。

まとめ:平均は目標ではなく、現在地の確認に使う

数字だけもう一度並べます。

項目数値出典
平均月収(自宅生)46,377円全国大学生協連 第61回(2025年10〜11月)
平均月収(下宿生)37,620円同上
年間のアルバイト収入507,700円JASSO 令和6年度学生生活調査
アルバイト従事率77.4%全国大学生協連 第61回
週あたりの労働時間約12時間同上
週の勤務日数(最多)週3日・33.1%タウンワークマガジン(2026年3月)
時給の最多層三大都市圏1,200円台/その他1,000円台同上
最低賃金(全国加重平均)1,121円2025年度地域別最低賃金

平均は、自分の状況を説明してくれる数字ではありません。 できるのは「いま自分がどのあたりにいるか」を確かめることだけで、いくら働くべきかはここからは出てきません。

平均ではなく、自分がどのくらい働くべきかを決めたい場合は、必要な金額と履修単位数の2つから逆算する方法を大学生のバイトは週何回が適切かにまとめています。扶養と税金の区切りもそちらで扱っています。

よくある質問

大学生のバイト代の平均月収はいくらですか?

全国大学生協連の第61回学生生活実態調査(2025年10〜11月実施)では、アルバイト収入の月額平均は自宅生が46,377円、下宿生が37,620円でした。民間調査では最も多い層が5万円台で、3・4年生は8万円台が最多という結果も出ています。調査対象と集計方法が違うため、数字には幅があります。

大学生の平均時給はいくらですか?

求人サイトの調査では、三大都市圏で1,200円〜1,300円未満、それ以外の地域で1,000円〜1,100円未満がそれぞれ最も多い層でした。最低賃金は毎年改定されており、2025年度の全国加重平均は1,121円で全都道府県が1,000円を超えています。数年前の記事に載っている時給は、そのままでは使えません。

大学生は週に何回くらいバイトをしていますか?

求人サイトの調査では週3日が33.1%で最多、次いで週2日が28.6%、週4日が14.1%でした。全国大学生協連の調査では、週あたりの労働時間は約12時間で横ばいに推移しています。1日あたりのシフトは平日3〜5時間、休日4〜6時間程度が中心です。

下宿生のほうが仕送りが少ない分、バイト代は多いのではないですか?

統計上は逆でした。全国大学生協連の調査では、アルバイト収入は自宅生46,377円に対して下宿生37,620円で、下宿生のほうが低くなっています。ただし仕送りを含めた収入総額は自宅生72,648円・下宿生138,070円で、下宿生のほうが大きくなります。下宿生は生活時間の多くを家事と通学に使うため、働ける時間そのものが短くなると考えられます。

平均より少ないと問題がありますか?

ありません。平均は「自分がいくら必要か」を教えてくれない数字です。必要な金額は、家賃の有無、仕送り、奨学金、学部の忙しさで人によって数倍違います。平均は現在地の確認に使うもので、目標にするものではありません。

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