年収の壁シミュレーション【2026年・大学生】
バイト代を増やすと、どこで手取りが減るのか。働き方・年齢・親の年収を選ぶと、 本人の手取りと親の税金の増加を合わせた「家計に残る額」を2026年分の制度で計算します。
制度の基準:2026年分(令和8年分)の所得税・2027年度分の住民税 / 最終確認 2026-10-14
- 家計に残る額(本人の手取り − 親の増税)
- 本人の手取り
- 働き損の区間(少なく働いたほうが家計に多く残る)
- 119万円
- 住民税がかかる
- 150万円
- 健康保険の扶養
- 159万円
- 親の控除が減る
- 178万円
- 自分の所得税がかかる
- 197万円
- 親の控除0円
| 所得税(本人) | −0.0万円 |
|---|---|
| 住民税(本人) | −0.9万円 |
| 国民健康保険料(本人) | −9.8万円 |
| 本人の手取り | 139.3万円 |
| 親の税金の増加 | −0.0万円 |
| 家計に残る額 | 139.3万円 |
150万円を境に家計に残る額が下がり、163万円まで働いてようやく元の水準に戻ります。
概算です。住民税は東京23区などの基準、国民健康保険料は東京23区の料率に近い値(軽減なし)、 業務委託は経費0円で計算しています。国民年金(20歳以上)は扶養と関係なくかかるため含めていません。 親の税金は、所得税率が控除の増減で変わらないものとして計算しています。
使い方
- 働き方を選ぶ。給与明細が出るアルバイトなら「アルバイト(給与)」、請求書や支払通知書で報酬を受け取る長期インターンや外注の仕事なら「業務委託」です。
- 12月31日時点の年齢を選ぶ。税金も健康保険も、その年の大みそかの年齢で判定します。誕生日が来る前の今の年齢ではありません。
- 親の年収を選ぶ。親の税金がどれだけ増えるかは、親の所得税率で変わります。近いものを選んでください。
- スライダーで今年の見込み額に合わせる。内訳の表に、本人の税金・保険料と親の税金の増加、家計に残る額が出ます。
グラフの読み方
緑の太線が「家計に残る額」、点線が「本人の手取り」です。2本の間の差が、親の税金の増加分にあたります。 赤い縦線は越えると家計が目に見えて減る線、灰色の縦線は税金がかかり始める・控除が減り始める線です。
赤く塗った区間は働き損の区間で、線の手前で止めたほうが家計に多く残ります。 19〜22歳のアルバイトなら150万円から163万円前後まで、18歳と23歳以上なら130万円から150万円前後までがこれにあたります(親の年収で前後します)。 横軸は最初「線の周辺」だけを拡大していて、「0円から全体」に切り替えると、線の手前は手取りが稼いだ額とほぼ同じ直線になっていることが確かめられます。
2026年の年収の壁の一覧
シミュレーションで引いている線を、働き方と年齢ごとに並べたものです。赤い縦線にあたるのは、健康保険の扶養と、18歳・23歳以上の親の扶養控除です。
アルバイト(給与)の場合
| 12月31日の年齢 | 年収(給与)と、越えると起きること |
|---|---|
| 18歳 | 119万円 住民税がかかる / 130万円 健康保険の扶養 / 136万円 親の扶養控除 / 178万円 自分の所得税がかかる |
| 19〜22歳 | 119万円 住民税がかかる / 150万円 健康保険の扶養 / 159万円 親の控除が減る / 178万円 自分の所得税がかかる / 197万円 親の控除0円 |
| 23歳以上 | 119万円 住民税がかかる / 130万円 健康保険の扶養 / 136万円 親の扶養控除 / 178万円 自分の所得税がかかる |
業務委託の場合(経費0円)
| 12月31日の年齢 | 報酬(経費0円)と、越えると起きること |
|---|---|
| 18歳 | 45万円 住民税がかかる / 62万円 親の扶養控除 / 104万円 自分の所得税がかかる / 130万円 健康保険の扶養 |
| 19〜22歳 | 45万円 住民税がかかる / 85万円 親の控除が減る / 104万円 自分の所得税がかかる / 123万円 親の控除0円 / 150万円 健康保険の扶養 |
| 23歳以上 | 45万円 住民税がかかる / 62万円 親の扶養控除 / 104万円 自分の所得税がかかる / 130万円 健康保険の扶養 |
計算の前提
- 所得税は、給与所得控除74万円(2026・2027年分の特例込み)と基礎控除104万円(特例の加算込み)で計算しています。
- 親の控除は、19〜22歳は特定扶養控除と特定親族特別控除(国税庁 No.1177 の表)、18歳と23歳以上は一般の扶養控除(所得税38万円・住民税33万円)です。
- 住民税は、東京23区など(1級地)の非課税ライン(所得45万円)で計算しています。地方ではこれより低い線になります。
- 健康保険の扶養から外れた後は、国民健康保険に入るものとして、東京23区の料率に近い値(軽減なし)で保険料を見積もっています。
- 国民年金(20歳以上)は扶養と関係なく払うもので、どちらの線でも差が出ないため含めていません。
- 親の税金は、控除の増減で親の所得税率の段が変わらないものとして計算しています。
- 業務委託は経費0円で計算しています。経費がある場合は、そのぶん線が右にずれます。
よくある質問
「家計に残る額」とは何ですか?
本人の手取り(バイト代から所得税・住民税・国民健康保険料を引いた額)から、子の収入が増えたことで増える親の税金を引いた額です。大学生の年収の壁の多くは親の扶養控除や健康保険の扶養に関わるため、本人の手取りだけを見ると損をする区間を見落とします。
赤く塗られた「働き損の区間」はどう読めばいいですか?
その区間の収入だと、線の手前で止めたときより家計に残る額が少なくなります。たとえば19〜22歳のアルバイトなら、150万円で健康保険の扶養から外れて国民健康保険料がかかるため、163万円前後まで働かないと149万円で止めたときの額に戻りません。
18歳と23歳以上で結果が同じなのはなぜですか?
特定親族特別控除の対象は12月31日時点で19歳以上23歳未満の人だけで、健康保険の扶養が150万円未満に広がったのも同じ年齢の人だけだからです。18歳と23歳以上は、親の扶養控除が給与収入136万円まで、健康保険の扶養が130万円未満という同じ線になります。
業務委託を選ぶと線が手前に来るのはなぜですか?
業務委託の報酬には給与所得控除(2026年分は74万円)が無く、報酬から経費を引いた額がそのまま所得になるためです。シミュレーションは経費0円で計算しているので、交通費や機材などの経費がある人は、その分だけ線が右にずれます。
親の年収が選択肢に無い場合はどうすればいいですか?
親の所得税率が近いものを選んでください。目安として、給与年収500万円前後なら10%、800万円前後なら20%、1,200万円前後なら23%です。社会保険料や配偶者の有無で前後します。親の源泉徴収票の「源泉徴収税額」と「給与所得控除後の金額」から、正確な税率を確認できます。
この計算結果をそのまま使って大丈夫ですか?
目安として使ってください。住民税の非課税ラインや国民健康保険料は自治体ごとに違い、健康保険の扶養の判定は親が加入する健康保険組合が行います。線の近くにいる場合は、親の勤務先の健康保険と住んでいる市区町村に確認してください。
線の意味をくわしく知りたい人へ
それぞれの線が何の制度で、越えると誰のどのお金が変わるのかは、記事大学生のバイトはいくらまで?2026年の年収の壁で、公的資料の出典付きで説明しています。年末までに給与明細で確かめる手順もそちらにあります。 必要な金額からシフトを逆算したい場合は大学生のバイトは週何回が適切かを読んでください。
