段ボールだけが置かれた入居直後の空っぽの部屋に立つ大学生

大学生の一人暮らしで最初に必要なもの|入居日までに要るものと後でいいもの

一人暮らしの初期費用が膨らむのは、買うものが多いからではありません。買う時期を分けていないからです。部屋の寸法も生活のリズムも分からない状態で一括して揃えると、一番お金が無い時期に、使わないものまでまとめて払うことになります。

全部を最初に揃えようとすると、必ず高くつく

一人暮らしの準備で費用が膨らむのは、買うものが多いからではありません。買う時期を分けていないからです。

入居前は、部屋の寸法もコンセントの位置も生活のリズムも分かっていません。その状態で家具家電を一括で揃えると、サイズが合わない、使わない、置き場所が無い、が同時に起こります。しかも一番お金が無い時期に、まとめて払うことになります。

判断の基準はひとつだけです。入居日に無いと生活が止まるか。

止まるものは先に買う。止まらないものは住んでから買う。これだけで、初期費用はかなり圧縮できます。

ハル

部屋に入った瞬間「あ、カーテン無い」って気づいたんだよね。

夜になって、外から丸見えで。……あれ初日にいちばん焦ったやつ。

入居日までに要るもの

無いと初日の夜が成立しないものです。ここは妥協せず先に用意します。

  • カーテン(初日の夜に無いと外から丸見えになる。寸法は契約時に窓のサイズを確認しておく)
  • 寝具一式(布団・枕。ベッドは後でいい)
  • 照明器具(備え付けが無い物件がある。契約時に必ず確認)
  • トイレットペーパー・ティッシュ・ゴミ袋(自治体指定の袋が必要な地域がある)
  • スマホの充電器と延長コード(コンセントの数と位置は部屋によって違う)
  • 当面の着替えとタオル
  • 洗面・入浴用品(歯ブラシ、石けん、シャンプー)

照明とカーテンは、契約の時点で確認しておくべき2点です。 どちらも「あるだろう」と思い込みやすく、無いと初日に困ります。照明は物件によって備え付けの有無が分かれ、カーテンは窓の寸法を測らないと買えません。

冷蔵庫は初日から必要ですが、配送に日数がかかります。設置日を先に押さえてから、他の買い物を組んでください。 順番が逆になると、入居日に届かない事態が起きます。

家具より先に、電気・ガス・水道を開ける

物を揃えても、ライフラインが使えなければ初日の生活は始まりません。契約書や管理会社の案内で供給先を確認し、入居日から使う開始手続きを先に済ませてください。

  • 電気:使用開始日と契約先を確認する
  • ガス:開栓の予約方法と立ち会いの要否を確認する
  • 水道:自治体の水道窓口へ使用開始を届ける
  • インターネット:工事が必要なら、入居日より前に予約枠を押さえる

申込期限や立ち会いの扱いは地域・事業者・物件で異なります。たとえば東京都水道局は、引っ越しに伴う開始・中止手続きを3〜4日前までに行うよう案内しています。全国一律の日数だと思わず、自分の契約先で確認してください。

入居前に電気・ガス・水道・インターネットの開始手続きを確認する順番

最初の1週間で足りなくなるもの

初日は無くても平気ですが、数日で必ず必要になるものです。住んでから買っても間に合います。

  • 洗濯機(数日はコインランドリーで代替できる)
  • 電子レンジ(自炊しなくても、これが無いと食費が上がる)
  • 調理器具(鍋1つ・フライパン1つ・包丁・まな板から始める)
  • 食器(最初は各1個で足りる。増やすのは生活が固まってから)
  • 掃除用具(ゴミ箱、掃除機かフローリングワイパー)
  • 物干し(部屋干しの場所は住んでから決まる)

調理器具と食器を最初から一式で買うと、ほぼ確実に使わないものが出ます。鍋1つ・フライパン1つから始めて、足りないと感じたときに足すほうが、結果的に安く、置き場所にも困りません。

後で買えばいいもの(先に買うと損をする)

先に買うと失敗しやすいものです。

大型家具全般。 ベッド、ソファ、大きな棚。部屋の寸法と搬入経路(玄関の幅、階段の曲がり角、エレベーターの有無)を実際に確認しないと、入らないことがあります。搬入できなかった家具は、返品も再配送も自己負担になりがちです。

テレビ。 使うかどうかが住んでみないと分かりません。スマホとノートPCで足りている人が多く、後から必要になったら買えば済みます。

収納家具。 何をどれだけ持っているかは、荷解きが終わるまで分かりません。先に買うと、空の棚と入りきらない荷物が同時に発生します。

リナ

私が後輩に言ってるのは、「最初の1か月は仮住まいだと思え」ってこと。

生活が固まってから買ったほうが、部屋がちゃんと自分用になるから。

初期費用は、家賃だけではない

物件を探すときに家賃だけを見ていると、契約の段階で金額に驚くことになります。かかるのは3種類です。

種類内訳
賃貸契約にかかる費用敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、日割り家賃、火災保険料、保証会社の利用料、鍵交換代
引っ越し費用運送料(3月は繁忙期で高い)、荷造り資材
家具家電上記のリストのうち、先に買う分

同じ家賃でも、契約にかかる費用は物件によって数か月分の差が出ます。 敷金・礼金が無い物件でも、保証会社の利用料や鍵交換代が乗ることがあります。見積もりは家賃ではなく、契約時に払う総額で比べてください。

入居した日に、写真を撮る

入居直後の部屋を写真で記録してください。 数分で終わって、退去時の金額に直接効きます。

撮るのは、壁や床の傷、汚れ、設備の不具合、水回りの状態です。部屋全体を撮ったあと、傷の位置が分かる中距離、傷そのものが分かる接写の順で残します。可能なら管理会社へ写真を送り、送信履歴も保存してください。日付が分かる形で残しておくと、退去時に「元からあった傷」を証明できます。

国土交通省も、入退去時にチェックリストと写真を併用して状態を確認することがトラブル防止に有効だと案内しています。入退去時の物件状況及び原状回復確認リストの様式も公開されているため、自分で項目を作るよりこれを使うほうが抜けがありません。

退去のときに返ってくるお金

敷金は、退去時の原状回復費用を差し引いて返還されます。ここで揉めるケースが多いのですが、考え方の基準は公表されています。

国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインは、経年変化や通常の使用による損耗等の修繕費用は賃料に含まれるものとしており、原則として貸主の負担としています。さらに、原状回復は「賃借人が借りた当時の状態に戻すことではない」ことも明確にされています。

借主が負担する場合でも、建物や設備の経過年数を考慮し、年数が多いほど負担割合を減少させる考え方が採られています。4年住んだ部屋の壁紙を新品同様に張り替える費用を全額請求される、という話が成り立たないのはこのためです。

揃えるのは、生活が始まってからでいい

一人暮らしの準備でいちばん多い失敗は、理想の部屋を先に作ろうとすることです。入居前に思い描いた生活と、実際の生活はずれます。

初日を越えられる分だけ用意して、あとは住みながら足す。この順番なら、無駄な買い物が減るうえ、部屋が自分の生活に合った形になっていきます。

まとめ:買う時期を3つに分ける

初期費用が膨らむのは、買うものが多いからではなく、買う時期を分けていないからです。

時期何を判断の基準
入居日までに要る寝具、カーテン、当座の照明、トイレ・風呂まわり、当日の食器その日の夜を越せるか
最初の1週間で足りなくなる掃除道具、収納、調理器具、日用品の補充住んでみて足りないと分かったもの
後で買えばいい大型家具、家電の買い増し、装飾寸法・生活リズム・置き場所が分かってから

電気・ガス・水道の手続きは、家具より先です。 特にガスは立ち会いによる開栓が原則なので、日程が決まった時点で連絡しないと初日にお湯が出ません。

初期費用は家賃だけではなく、敷金・礼金・仲介手数料・保険・初期の生活用品まで含めて見積もってください。退去時に返ってくるお金の考え方は、契約書の特約と国交省のガイドラインが土台になります。

なお、買い物より先にやることが入居初日にあります。 部屋を記録する作業で、これをやったかどうかで退去時の請求が変わります。手順は賃貸の入居初日にやらないと後悔することにまとめました。家具を入れる前にしかできないので、搬入の前に読んでください。

生活が落ち着いたら、次に効いてくるのは時間の使い方です。バイトのシフトと授業の組み方は大学生のバイトはいくら稼ぐべきかにまとめています。

よくある質問

一人暮らしの初期費用はどれくらいかかりますか?

物件によって大きく変わるため一律の金額は出せませんが、内訳は決まっています。賃貸契約にかかる費用(敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料・保証会社利用料・鍵交換代)、引っ越し費用、家具家電の購入費の3つです。見積もりを取るときは、家賃だけでなくこの3項目を別々に出してもらってください。

家具家電は入居前に全部買っておくべきですか?

いいえ。入居日に無いと生活が止まるものだけを先に用意し、残りは住んでから買うほうが失敗しません。部屋の寸法とコンセントの位置は、実際に住んでみないと分からない部分があります。特に大型家具は、先に買うと搬入できないことがあります。

冷蔵庫と洗濯機はいつまでに必要ですか?

洗濯機は数日ならコインランドリーで代替できますが、冷蔵庫は初日から必要になります。ただし配送に日数がかかるため、入居日に間に合わせるには逆算した発注が要ります。設置日を先に押さえてから、他の買い物を組んでください。

敷金は返ってきますか?

退去時の原状回復にかかる費用を差し引いて返還されます。国土交通省のガイドラインでは、経年変化や通常の使用による損耗の修繕費用は賃料に含まれるものとされており、原則として貸主の負担です。借りたときの状態に戻す義務ではありません。

入居前にやっておくべきことはありますか?

入居時の部屋の状態を写真で記録してください。傷、汚れ、設備の不具合を日付が分かる形で残しておくと、退去時に「元からあった傷」を証明できます。数分の作業ですが、退去時の金額に直接影響します。

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